ホーチミンのクラフトビール情報(2019/3)
Pasteur Street Brewing Company
国内で獲れた原材料を使った多様なビールを作りつつも、全てのビールがとても美味しい。
代表作は、ボトル販売もされている、JASMINE IPA、PASSION FRUIT WHEAT ALE、IMPERIAL CHOCOLATE STOUTのようだが、その他のビールもおすすめである。
特に、軽い気持ちで試したセゾンは思いがけない当たりであった。
ドラゴンフルーツを使ったゴーゼは見た目も楽しく、コーヒーポーターも清涼感のあるコーヒーの香りが印象的だった。
Heart of Darkness Brewery
20種類ほどのビールがタップで用意され、とにかく種類が多く、半分程度が季節限定であるため、長期に渡って楽しめそうなブリューワリー。
ボトル販売もレギュラービールを中心に行われている。
どれを飲んでも美味しく、外れはないが、個人的な大当たりは見つからなかった。
ピルスナーが複数レギュラーにあり、その中でもキュウリを使ったピルスナーは独特で、一度試してみる価値がある。
East West Brewing Company
広いブリューパブで、タンクを眺めながら飲むことができる。広さを生かして、ツアー会社を通した工場見学もやっているようで、欧米人の団体が押し寄せている時間もあった。
ボトル販売もぼちぼち行っている。
ベルギー系のビールが多く、IPA、ブロンドエールからダークエールまで、おおむね似た味わいを中心に据えており、美味しいものの、やや単調な印象も受けた。
その対比からなのかは分からないが、ヘーフェヴァイツェン、またジュース感覚で飲めるサイゴンロゼの2つはなかなか良かった記憶が残っている。
スタウトは悪くなく、かつ大きめの瓶で500円程度で販売もされているので、もしベトナムに住むことになれば愛飲するだろう。
Winking Seal Beer Company
ウインクしているのか、片目を失ったのかがややわかりにくいアザラシが可愛いブリューワリー。
缶での販売をしているようだが、今回の滞在では見かけなかった。
8種類程度を常設しているようだが、訪ねたときは2つほど切らしており、種類が少ない印象が強く残っている。
ビールは概ねスッキリした味わいのものが多く、土地柄に合わせたビールを作っているように感じた。
メニューの最初にドライスタウトを持ってきている意図が気になって仕様がなかった。
Rooster's Brewing Company
ベトナム語表記では Bia ga (鳥ビール)で、ちょっと抜けた印象のブリューワリー。
ボトル販売は一切見かけなかった。
6種類のレギュラーに加えて、季節限定も醸造している。
レギュラービールはどれも、薄め、甘めで単体で飲むクラフトビールとしては不満足であった。おそらくベトナム料理と合うのであろうが、ビールを飲む目的としてはいまいち。
しかしながら、季節限定のダブルIPAだけは非常に美味しく、味の濃さとホップ感が絶妙であった。このダブルIPAだけは、確実に試す価値がある。
C-Brewmaster
めちゃくちゃタップが並んでいるのに、切らしているものが多く、非常にベトナムらしさを感じさせてくれたブリューワリー。
ボトル販売も精力的に行っているようであるが、宿泊した宿以外では見かけなかった。
ビールは薄め、甘めのものが多く、7%あるらしいトリプルIPAや、9%あるらしいダークエールは本当にそのアルコール度数があるのか疑問が残る味わいだった。
変わり種は多少は面白く、ミントを使ったもの、レモングラスを使ったものは、一度は試しても良いレベル。
番外編
BiaCraft Artisan Ales
他の店のビールも出しつつ、独自のビールも作って提供している店。
ペールエールを1杯だけ飲んだが、これも薄めの地元系のビールかなという印象を受けた。もう少し種類を試す必要がある。
タップだけでなくボトルでも他店ビールを出しているので、同時に色々なビールを飲むのには良さそう。
Lac Brewing Company
タップルームがグーグルマップに載っているのに全然見つからず、レビューによって改装中であることが分かった。
マンゴーIPAが主力商品らしく、一度別のビアバーでタップで飲んだが、なかなか美味しかったので、次回は是非タップルームで色々試したい。